香りを表現するための《言葉探しの旅》へ✈️

香りを表現する言葉選びについて

『香りとは形が無く、目に見えないもの』

当たり前なんです。香りが目に見えないなんて🌸

だけど、“形が無く目に見えない”からこそ得られる感覚や感情、体感できる事があり──自分でも気付いていなかった潜在的な意識や記憶に触れることもあります😊

私自身、そんな経験をした時に何度もはっ!とさせられます😌
皆さんはそのような経験はございませんか?💭

香りの表現を広げる旅✈️

目に見えない香りを言葉で表現する仕事に就いて18年ほど経ちますが、これがなんとも難しく奥が深いのです🌹

究極の接客」と言われることもあります😌

ただでさえ難しいと言われる《香りを言葉で伝える》こと💭

一朝一夕で言葉の引き出しを増やせるものではありません💦

💁‍♀️爽やかな香りです』
💁‍♀️『甘い香りです』
💁‍♀️『重ための香りです』

↑香水の仕事を始めた当時、これだけが香りを表現する言葉だと思っていました🤦‍♀️💔

しかし、接客を続ける中で「“爽やかな香り”にも色々あるな〜💭どうやって違いを伝えよう🤔もっとお客様に伝わるような言葉を探したい!!」とある時に思い立ちます💡

好奇心&探究心から、香りを表現するための《言葉探しの旅✈️》が始まりました✨

小さな好奇心と探究心からmuguet式《表現の広げ方》が生まれていきます💡

STEP1~4に分けてご紹介いたしますね️🧳✨️

muguet式《表現の広げ方》とは? STEP①②

[STEP①]
香りの特徴に、色彩の「淡い・濃い」、音の「強い・弱い」のような表現を足してみる。

▶︎▶︎▶︎《爽やか》1つとっても、「何の、どのような爽やかさなのか?」の表現の引き出しを常日頃から頭に起きながら生活をしているだけで、言語化するためのヒントはたくさんあります💡

[STEP②]
資料には載っていなくとも自分がどう感じたかをイメージを膨らませ表現してみる。

▶︎▶︎▶︎資料にある言葉は所詮自分の中にある言葉ではないので“取って付けた表現”になってしまいます🙅‍♀️香水を表す芯がブレない範囲で、豊かな言葉を意識する方がお客様に伝わります✨️

まずこれが第一段階です💁‍♀️✨

自分自身で工夫できること、すぐに意識できることですよね☺️

これを地道に少しずつ積み重ねていたのですが・・・

ある時、事件が起こります🤦‍♀️

勤務していた香水カウンターに30~40種類の取扱うブランドが一気に2ブランド入ってくる‼️との情報が・・・😱

どうやって覚えよう🤦‍♀️💦

その2ブランドとは現在も国内で取り扱いのある
🦋アニックグタール🦋(現グタール)
🇺🇸Bond No.9🗽

60種類以上の香水の特徴を一つ一つ認識するところから始まります😱

「これ、全部覚えられるだろうか💦」と白目をむきそうになりました😱

60種類の製品を前に一つずつの香り(製品)を記憶する事からはじめないと💦と途方もない作業になると思ったからです。

必死な思いでトレーニングの席に着きました️📝

そしてトレーニング前半、グタールの全製品が終わりBond No.9のトレーニングに入っていくのですが、Bond No.9のブランドのポリシーで全ての香りがパルファンの賦香率😨

30種類のパルファンを短時間で全て試すことは容易ではありません💦

「こんなの、全部試したい!と言われたとしても嗅覚が利かなくなる💦」と身をもって体験しました😅

初めてご覧になるお客様も多く、「せっかくだったら全部試したい!」と興味を持ってご要望いただくこともあるだろうなと想像していましたが、短時間でこの賦香率の香り全て試すなんて、まともに嗅覚が働き、認識できるとは思えません😓💦

だからこそ、私たちがそれぞれの香りの特徴を把握した上で、お客様の要望や潜在的に欲している香りを何気ない会話に出てきたキーワードを拾い、慎重に丁寧に”ご紹介”と”提案”し、スマートにアテンドするような接客を習得せねばいけないと気付きます😥

「表現の幅を更に広げなくては🔥💪🏻🔥」・・・第二段階に入ります💁‍♀️✨

60種類以上の香水を前にした《表現の広げ方》STEP③④

【STEP③】

2つのブランド上陸の特別トレーニングは当時小磯良江トレーナーが半日かけてみっちりと行ってくださったのですが、「一つ一つの香りを解釈する前に、ブランド背景やポリシーをまず覚えること💡」と教わります👩‍🏫

フレグランスメゾンにはそれぞれ成り立ちの歴史や大切にしているポリシー、創業の背景があり、その中で香水が創られていることを肝に銘じなければいけません。

・・・これはフレグランスメゾンだけでなく、全てのブランドにおいて同じことが言えますよね😌

メゾンにとって歴史や精神とは大木の幹であり、一つ一つの香水(製品)はそこから枝葉や花や果実のように多様な形で創作・表現され存在するものです🌳🌸🌿

香り一つを紐解く上でメゾンの歴史や背景・ポリシーを深く理解する事はまさに《言葉探しの旅の地図🗺》を手にすること✨️

旅には無くてはならないもの🗺✨️手放してはいけないもの🗺✨️

そして、迷い悩んだ時はいつでも見返せばそこに道が書かれています☺️✨️

[STEP④]

●グタール🦋・・・優美な夢物語や、美しい風景。大切な人との時間や、大切な人への想い。母と娘の「愛」がメゾンに流れる精神。グタールの香りを紹介する時は、絵本のページを捲りながら読み進めるようにうっとりとするような言葉選びや、想像を掻き立てる表現を意識する。

●Bond No.9🗽・・・街の風景やそこに流れる空気を香りのインスピレーションにしているメゾン。舞台となるNYのガイドブックを3〜4冊購入し、まるで訪れたことがあるような感覚を掴み、そこにいるかのような言葉選びをする。香りの紹介というよりもガイドツアーをしているよう心がける。
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「闇雲に香りを覚えようとしようとしなくて良い。先に香りの持つ風景やイメージを掴んで欲しい。」

今現在でも私がスタッフトレーニングを行う時によくこのように声がけをしています。

この言葉は実体験から出てきた言葉です。

試行錯誤した経験から得た学び😌💭そして、気付きがあったからこそ生まれたmuguet式《表現の広げ方》✨

いかがでしたでしょうか🌸

ぜひ小磯トレーナー(当時)の教えである、製品ごとの香りを解釈する・頭に入れようとする前に、ブランド背景や歴史を解釈した上で一つの香りに向き合っていきましょう☺️

皆様の素敵なフレグランス接客のご参考にしていただけましたら幸いです🌸

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